
オリエンテーションは、2時間びっちりで、ゼミの教授が一人ずつ挨拶と専門講義、ゼミの内容を説明した。休憩時間を挟み、午後はそれぞれ決めた教授の研究室へ行く。
美玖「はぁ、オリエンテーション長すぎぃ。もうどこでもいいや」
雫「ダメだよ。卒業まで勉強するゼミを決めるんだから真剣に考えないと」
美玖「ボーっとしてそうで意外と真面目なんだねー雫って」
雫「美玖ちゃんが、適当すぎなんだよ」
美玖「私は、雫と同じ所でいい」
雫「それは、ちょっと嬉しい」
これは本音で、実を言うと女子一人で男子に囲まれながらのゼミは不安だった。
美玖ちゃんがいればきっと大丈夫。
美玖「うふふ。そう言えば雫ってどこに住んでるの?」
雫「ん?パープルマンション」
美玖「ええ!?ここら辺で一番大きいマンションじゃん!!家族で住んでるの?」
雫「い、いや。1人で…」
美玖「雫って、お嬢様なんだねぇ…」
雫「あ、あはは」
美玖「だから否定しなさいよ。今日遊びに行ってもいい?」
雫「別にいいけど開けてない段ボールが山積みで、散らかってるよ」
美玖「気にしないから大丈夫。替えの下着はコンビニで買うし」
雫「ええ!!泊っていく気なの?」
美玖「一緒のお布団でもいいからさぁ~」
雫「いいかどうかは、私が決めるの」
美玖「ちぇー。あ、ゼミどうする?」
雫「五十嵐教授のゼミにしようと思ってる」
美玖「う~ん。五十嵐教授のゼミかぁ」
雫「なんか面白そうじゃない?ディベートやるみたいだし」
美玖「噂だと女子生徒に手を出す変態らしいよ」
雫「またまたー」
美玖「本当だってぇ。あ、でも単位が危なくなったら雫に脱いでもらえば…」
雫「どうして、私が脱ぐの!!」
美玖「冗談冗談♪さ、五十嵐教授のところ行こ」
雫「あ、ちょっと待ってよ」
【続】