
やっぱり、お互い少し緊張しているのかもしれない。
紅茶をお盆にのせて、テーブルへ持っていく。
美玖「はぁ~♪いい香りぃ♪」
雫「私もこれ好きなんだぁ」
美玖「このソファーも気持ちいいねぇ♪フワフワして最高~♪」
雫「ふふふ、ゴロゴロしていいよ~」
美玖「でも私、ちょっと汗かいてる」
美玖ちゃんが自分の服をクンクン嗅いでる。
その姿が、面白くて笑ってしまう。
雫「ふふ」
美玖「あー笑ったぁ」
雫「だって美玖ちゃん面白いんだもん。シャワー浴びてきたら?」
美玖「いいの?」
雫「うん、タオルもあるし、着替えやパジャマは私の貸すし」
美玖「雫、ありがとう♪」
美玖「ん~♪……あれ?なんだこれ?」
雫「何かあった?」
私が、ケーキをお皿に分けていると美玖ちゃんが何かを見つけたようだった。
美玖「なんか黒い段ボールがある。これって開けてないよねぇ?」
雫「うん」
黒い段ボールって何だろ?
美玖「開けてもいい?結構重いなぁ…電化製品かな?」
雫「!?」
箱の中身を思い出した時にはもう遅かった。
美玖「マッサージ機…?」
雫「あああああ!!それはその!!!」
美玖「しず…」
雫「違うの違うの!!肩とか腰とかに使うやつ!!」
美玖「いや、知って…」
雫「へ、変なことには使ってないの!!あ、変なことって!!別にそんな!!」
美玖「何も聞いてないって!!!」
雫「ほら、私って肩こりやすくて、それで買ったの」
美玖「そ、そうなんだね」
雫「そう、すごく気持ちよくて」
美玖「そっか」
雫「……」
美玖「……」
雫「き、気持ちいいって、変な意味じゃなくてだよ?」
美玖「わかってるよ!一回落ち着いて!!」
雫「美玖ちゃんだってするでしょう?」
美玖「す、するよっ…たまに…。それに!!私も同じやつ持ってるもん!!」
雫「ほ、本当に?」
美玖「うん…」
雫「そっかぁ…」
美玖「一回座ろ…」
美玖ちゃんに促され私もソファーに座る。
雫「……」
美玖「……」
隣で座っている美玖ちゃんが気まずそうにしている。
確実に一人でエッチする用で買ったのがバレてしまった。
黙っていればいいのに勝手に自分で大騒ぎして墓穴を掘ってしまった。
【続】