
警察!?
男の子たちの反応にドキッとしてしまう。
警察を呼ぶような出来事が、こんな昼間から起きるの?
怖い反面、少し見てみたい気もする…。
私は、男の子たちと細身のサラリーマンの隙間からそっと覗いてみる。
最初に目に飛び込んできたのは、黒いミニのタイトスカートから伸びた綺麗な足だった。綺麗な足はよく見ると擦り傷があり、少し黒ずんでいる部分もある。右足のヒールは、かかとが欠けていて、左足は裸足だった。千鳥足でフラフラと歩きながら、ゆっくりと前進する。
ミニスカートとお揃いのジャケットも汚れていて、髪の毛はボサボサ。黒革のハンドバッグは、チェーンが長すぎて地面にぶつかり、一歩歩くごとに石や地面に当たって飛び跳ねる。意識があるのかないのか、どんな表情をしているのかわからないけど、少なくとも普通の状態じゃない。
周囲の人達は、巻き込まれたくないと言った様子で、少し離れた位置から女性を見つめ、ひそひそと話をしながら近づこうとしない。女性は、周囲の様子を気にする様子もなく、一歩一歩前へ進んでいく。女性の前方から来る人達は、女性の顔を見るなり、視線を逸らし、見て見ぬふりをして通り過ぎていった。
雫「……」
声をかけた方がいいのかな…。
困っている人は助けなさいとパパは言っていたけど、
変な人には関わらないようにってママは言っていた。
この場合はどうしたらいいかな??
ドサッ!!!
思考が止まり、パッと正面を見ると先ほどの女性の姿がない。視線を横に逸らすと、山積みになった燃えるゴミから先ほどの綺麗な足が生えている。バタバタとした動きはなく、女性はピクリともしない。
雫「た、大変!!」
私は、我慢できずに駆け寄った。真後ろから見ると燃えるゴミから飛び出しているのは足だけではなく、下半身がそのまま飛び出していた。大人びた黒のミニが捲りあがり、紫色のパンツが丸出しになっている。
雫「あ、あの大丈夫ですか?」
女性「………」
紫色のパンツは、何の動きも見せない。近づくとストッキングはボロボロに破れ、ところどころ擦り傷や汚れがある。反応がないと途端に不安が押し寄せてくる。私は、とりあえず足を引っ張ってみることにした。
【続】